はんだ付けは簡単です。

半田付け、溶接はとても難しいと思われがちですが、用具さえそろえればとても簡単です。
もちろん高度なテクニックやパーツを完全に作るなどの半田は習わずにできるものではありませんが、小さなパーツをくっつける程度でしたら少しの練習で大掛かりな用意も必要なくできます。
今までは接着剤を使ってラインストーン台座につけていたつけていたイヤリング、ピアスなども簡単にでき、強度を心配することなくよりオリジナリティーのあるアクセサリーを完成させることができます。
ここで紹介するのはそんなダイニングテーブルでも簡単にできるハンダつけです。

ここでは基本になる、ストーン台座にイヤリング、ピアス金具をハンダで接合させる方法、丸カンを完全に閉じる方法、寄せ台座の作り方の基本をご紹介します。これらが一通りできれば色々と応用できると思います。

ここでは全てブラスのパーツを使用しています。はんだ付けしたアクセサリーはゴールドやシルバープレートを施すこともできます。

メッキされたパーツのハンダはメッキにダメージを与えますので基本的にはできません。練習をして少量のハンダでの接着ができるようになればイヤリングやピアス金具はハンダが全く見えないぐらい綺麗に接着できるようになると思います。

まずは基本となる道具のご紹介。こちらも全て簡単に手に入ります。

① ヒートガン もしくは トーチ

② セラミックプレート 作業台 この上で作業しますので、レンガ、タイルなどで代用可能です。

③ はんだ ジュエリー用の低温度 シリンジ入り、ペースト状、ワイヤー お好みのものを使ってください
はんだには種類が色々ありフラックスの入っている融点が低いものがおすすめです(150度ぐらい)。ワイヤーの他に画像右のようなペーストが注射器のようなシリンダーに入ったものもあります。
ゴールドの色のものも見かけましたが融点が高く手軽に扱うのは難しいかもしれません
ワイヤーはさによって使い勝手も変わってきます。自分の使いやすいサイズを探して下さい。

④ ピンセット 写真左の左下のサードハンドも併用。ピンセットはつまむと口が開くタイプ

⑤ 液状はんだ付け促進剤 フラックス 
フラックスの入っていないハンダを使うときに使用しますが、そのほか熱による金属の変色も防ぎます。

⑥ 小麦粘土 パーツの固定に

その他

①写真左 ハンダこて ここでは丸カンを閉じるのに使用します。③写真右 はんだ用クリップ イヤリング金具など小さなパーツを固定するのに使います。

RSコンポーネンツ
RSコンポーネンツさんのサイトでは使いやすいはんだごてやハンダその他商品を幅広い種類取り扱っていらっしゃいます。
用途に合わせたものが探せます。
下準備

パーツに油分や汚れがあるとうまくはんだできないことがあります。はじめにクリーニングはしっかりと行ってください。

よせ台座は形状によっては後からストーンをセットするのは結構難しいのでストーンは先にセットしても大丈夫。ただし、ハンダの後にメッキをする場合はストーンはセットしません。
カン付きの台座はニッパーなどで切って簡単にカンのない台座にできます。やすりで仕上げてください。

熱に弱いアクリルなどのストーンはこちらで紹介する方法には溶けてしまう恐れがあり使用できません、ガラスやスワロフスキーをお使いください。

真鍮パーツは(他の素材もそうですが)熱を加えると酸化して黒くなったりピンク色に変色します。半田の後にクリーニングをしますが事前に下処理をしてある程度防ぎます。フラックスを全体的に塗布して防ぐ。他にハンダ専用の酸化防止剤もあるかと思います。事前に塗布します。

ピアス&イヤリングの作り方

ここで使用するのは、トーチ(もしくはヒートガン)、はんだワイヤーもしくはペースト状ワイヤなどお好みの半田、サードハンドクリップ、小麦粉粘土、液状はんだ付け促進剤です。簡単なのでマスターしてしまえば、探しても見つからなかった台座付きのイヤリング金具も自分で作ることができます。

ポイント

金具を付ける際はまっすぐになっていることを確認してください。 半田はごく少量で十分でですのでつけ過ぎないように。。

寄せ台座の作り方

ここで使用するのは、トーチ、はんだワイヤー、小麦粉粘土、サードハンドクリップです。応用すれば立体的なモチーフや、チェーン上のラインストーンモチーフも接合可能です。お好みの寄せ台座を作ってください。カボションの場合後からストーンをセットすることも可能ですが、ラインストーンはデザインによってはセットしにくくなりますので、ご注意ください。プラスティック、ルーサイトなどははんだ作業が終わってからセットしてください。

ポイント

小麦粘土の土台は平らにして、ストーンは表面の高さをそろえてください。土台を立体の半円状にして丸い立体的なモチーフを作ることも可能です。また丸カンをはんだで付けたりしてネックレストップにも。。

丸かんの閉じ方

ここで使用するのは、はんだコテ、はんだワイヤー、クリップ(ペンチなどでも代用可能、くれぐれも素手では行わないように、、)、液状はんだ付け促進剤です。丸カンでご紹介しておりますがおおきなフープ上のパーツなどでネックレス、ブレスレットを作った時にこの方法で完全に閉じてしまい強度を上げたりと色々と応用ができます、とても簡単です。液状はんだ付け促進剤は表面をきれいにしてはんだの接着度を上げます。小さなパーツなどには有効ですので是非利用してください。

ポイント

ごくごくわずかな半田で十分です。薄く重ね塗りして綺麗に仕上げてくださいね。

後処理

ハンダしたあとのパーツは酸化したり焦げて黒くなった箇所、ピンクになった箇所があります。これをクリーニングします。 専用液がありそこに漬け込みます。専用液の名称が日本語で分からず、アメリカではDry Acid Compoundなどといい、水などで薄めて使うものですが、これは自作可能です。
ホワイトビネガー(120ml)と水を(120ml)ほどで混ぜ(人によってはビネガーのみのかたもいらっしゃいます)大さじ1の塩を混ぜます。
これを沸騰直前まで温めたものにハンダしたパーツを漬け込みます。2、3分で綺麗になります。
温めてない場合1、2時間かかります。
私はメイゾンジャーなどに液を入れ使うときに電子レンジで温めて使っています。
汚れが取れたら割り箸などで取り出し今度はベイキングソーダー大さじ1を240mlのお湯で溶いたものにつけて酸を中和させて完成。

黒ずみが取れない場合 → 漬け込み液がぬるい、漬け込み液が古いetc
冬場は温めた漬け込み液をマグカップを温めることができるコースターに置いておけば保温できます。